無断欠席

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 夫が帰宅後、私は今日の事を伝えました。夫はスーツから部屋着に着替えながら、私の話を聞いていました。 「難しい年頃だからな。いちいち目くじらを立てても仕方がないけど」  夫はそう言いながら、私が注いだビールを飲みました。 「俺は仕事で忙しいから、拓実のことは頼む。どうしようもなくなったら、その時は俺がちゃんとするから」  夫は寛容でした。医者になることを定められた境遇を理解できるのでしょうか?自分がそうだったように。  私は拍子抜けして、その後は何も言わず、夫の食事を見守りました。  頑張ってるのは私だけ?そんな想いが頭をよぎりましたが、口に出す訳にはいきません。  夫は何事もなかったように食事を終え、簡単にシャワーを浴びて、すぐに寝室へ行ってしまいました。  リビングに取り残された私は、考えるのもバカバカしくなり、そそくさと夕食の片づけに取り掛かりました。
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