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そんな私がこのゲームからぱったりと離れてしまったのは、大学卒業が原因だった。目まぐるしい仕事の戦い、妻との出会い、社会とのつながり、気づけば息を整えてゲームをした記憶も久しくなくなっていた。
そんな、そんな私が公然とゲームと向き合ってよい時間をもらえた。私のコレクションに息子が目を光らせて、ちょっとルールを教えて遊んで見せたところ、今までには言われた覚えのない尊敬の念を感じる言葉が並んだ。そんな姿を妻は呆れたように笑った。こういう時間もいいかもしれない。私はあの頃の高揚感とあの時に無かった幸福感で、素晴らしい時間を過ごすことが出来た。
その晩、私と息子は週末にカードショップに向かう約束をした。
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