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映画やドラマの公開前になると、宣伝でバラエティー番組にゲスト出演する機会も増える。
その時に、ドキッとする場面があった。
「松下くん、早水くんの事、好き過ぎじゃない? 何だ〜もしかしてBLってやつですか?」
司会の芸人さんにそうツッコまれて、すごく焦った。
でも、その芸人さんも笑いを取りたかっただけで、本気でそう思っちゃいない。
そこに居たゲスト達も皆同じで、ドッと笑いが起きれば、それはジョークになる。
オープンにしてれば、逆に本気で疑われる事は避けられる。
そう思って来たけど、最近 回りが若干引いてるのを感じる。
世間でいうところの腐女子とか呼ばれる類いの人達は、ただただ喜んで悲鳴……じゃなく歓びの雄叫びなるものを上げているらしかったが……。
だって、グループとか共演とかで、男同士で仲良く騒いでたり、ボディータッチなんかしてると、勝手にカップルにして妄想したりするんでしょ?
知ってる……僕たちも彼女らの妄想の中で、推しカプにされてる噂も。
だけどとにかく、彼自身に引かれる事だけは困る!
いつも彼の側にいたい。
ずっと側で見ていたい。
彼の隣にいる事が、心地好くてたまらない。
航輝さんの事が、頭から離れないんだ。
早水 航輝。 24歳。
僕と同じ事務所の6歳年上の先輩。
この人を、僕は本気で愛してしまったんだ。
✩〜✩〜✩〜✩〜✩〜✩〜
『松下有宇』『早水航輝』
共に、他作品の登場人物です。
『Phantom《ファントム》』
https://estar.jp/novels/25887961
『太陽のカケラ』
https://estar.jp/novels/25921521
しかし、そちらを読んでらっしゃらない方でも楽しんで頂けるように書いております。
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