離職者の多い職場って……

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離職者の多い職場って……

離職者はなぜ離職するのか、その理由を上司が把握しているのかどうかは、組織にとって重要なこと。 はじめから、どんどん辞めること前提で大量採用している企業なら、離職者の理由なんて興味はないのかもしれない。 ただ、本気で会社のことを考えている上司であれば、離職理由はしっかりと把握し、問題の改善に取り組むべきだ。 本心では会社の雰囲気や人間関係が悪くて辞める場合でも、 「家庭の事情で……」 などと言って辞める人も多いのではないか。 辞める本当の理由を言わないで辞められてしまうと、会社としても改善がしにくい。 例えば、〇〇課で離職者が多いとする。 上層部は、それを問題と考え、〇〇課の課長を呼んで聞き取りをする。 しかし、その課での離職者が多いのは、その課長が原因だった、などということもあり得るだろう。 離職の際に、 「あなたと一緒に働きたくないから辞めます」 などと、直球を投げつけて離職する人って、どのくらいいるのだろうか。 あまりいないと思うが、そういう辞め方も、なかなかに潔い気もする。 あと、離職の報告を受けると、辞めないようになんとか説得しようとする上司も多い。 が、上司が説得したから離職を思いとどまった、なんて話は、あまり聞かない。 大抵の場合、離職の申し出をする人の決意は固く、今さら説得しても意向は変わらないことが多いように思う。 もし、上司が人間としてできているのであれば、 「会社、辞めるかどうかんです」 という相談が、事前にあるはず。 人間関係が構築されていない上司に対しては、部下から離職の意向を一方的に突き付けられるものであり、それは相談事項ではなく、決定事項となっている。
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