使えない部下を叱るよりも

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使えない部下を叱るよりも

ダメな人を叱りたくなる気持ちはわかる。 誰だってそうだ。 特に、自分が頑張っているという自覚がある人ほど、ダメな人に厳しい。 ダメな人を叱ることで、自分の頑張りや能力を肯定したいのだろう。 しかし、ダメな人を叱って、その人が良くなることはあまりない。 たいてい、ずっと同じような理由で怒られ続けることになる。 中には、向上心が強く、叱るほどに伸びていく人もいるだろう。 しかし、それは全員ではない。 叱って伸びるのが普通なら、 「私って褒められて伸びるタイプなんです」 なんて言葉がはやったりはしないのだ。 使えない人は、人が集まれば必ずいる。 そして、その人と組んで仕事をするとなると、イライラして叱ってしまう気持ちもわかる。 結局のところ、叱っても良くならないのなら、その人ができることを増やしてあげるしかない。 たとえ、それが簡単な仕事だとしても。 仕事ができない人は、自分は役に立っていない、という劣等感を持っている。 なので、自己有用感を与えると、かなりやる気を出してくれる。 「褒めて伸ばす」というのは、ある意味、間違ってはいないが、もう一歩進めて、「役に立っているという実感を与えて伸ばす」と良いように私は思う。
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