つがい

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つがい

見たことも 名前も歳も知らない彼 コンビニの雑誌コーナーで 落ちた雑誌を拾うために 伸ばして触れた手が 初めて味わった感覚に陥る ふと 時間が止まったように お互いの触れた指を見て お互いの顔を見る 一瞬のことなのに 何時間もたったように その場から 離れられなかった 結婚の予感をするとき ビビビというけど それとは違う もう一度触れてみたい それだけ
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