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私のものも含め、我が文部省の作った曲の普及は思った以上に芳しくなく。
結局は岡野君の言ったとおり、「日本に才能ある作曲家を育てる」という方針に帰着した。
そして、プロジェクトの責任者は、皮肉なことに、曲作りへの頑張りが認められた私であった。
その間にも、あいつは次々と流行曲を発表していって────
私は、断然面白くなかった。
だから、その思いつきに、少しの悪意もなかったかと言えば、「嘘になる」のかも知れない。
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