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次男の憂鬱
次男の晃は、最近燻っていた。
陶芸の道に入ったはイイが、用と美では、用に徹したのであった。
県展に選ばれる為、日夜ろくろを回していたが、作品を啓上していないのが、苛立っていた。
作品も上げなくて、会社の愚痴書いてクビになりたくない、チ、クソッ。
SNSで動画拡散すれば、たちまち即一発退場。
扱いづらい厄介な障害を持った奴が、最近背後を付け狙っていた。
警察沙汰になりそうだった。
Yahoo匿名知恵袋で調べたら、詳細に、今の世間は、赤の他人なのに、こうも親身になってることが、信じられなかった。皆、同じ悩みを持っているんだ、と挫けそうな気持ちをフリ起こした。
創作意欲が失せ、困っていた。
段々、世間の風当たりを気にし出した。
今のこの仕事が決まって、生活が軌道に乗り出すと、こう言う事とは、縁遠く、ほど遠くなる。それが自然な流れ。
其れがマトモ。
理想的な暮らしから、次第にかけ離れていく。
本当に、良い事なのだろうか…はて?
挑戦もしない、身体に負担をかけない、比較的楽な暮らし。
人に見捨てられ、距離を置かれ、孤立する恐怖が、今の私の弱さを産み出した。
あゝ、弱くなってしまったワ
働く事に、賭けていたら、僕は飽きていた。
アー、むしゃくしゃする。
オナニーしたい。
さっきすごく勃起していたのに…。
柱にぶっつけて痛みで、白けた。
寒さで萎むペニス
sexyな女性になるのが憧れだった。
その夢を忘れてしまい、歳が過ぎ、老け込んだ。
誰か他のオンナがsexyないでたちの写真集を見て、唐突にジェラシーが湧いた。
この気持ちが本当ならば、僕は女だったのだろう。
オンナに駆り立てる様に焦らされる、其れはもはや、忘れた未練だろう。
アノ聲は、どこへ行ったのだ?
私は、泣きそうになりながら、また、あと残り少ない余生を、取り戻そうとしている。
その鼓動は、快楽で有り、欲望で有り、私そのもので在る。
悦楽の街、歌舞伎の門をくぐり抜け、歓楽街のビジネスホテルの一角に目星をつけ、人だかり、待ち合わせ場所にうってつけのひらけた人だかり。
愉悦を味わいたくて、立ちんぼしているオンナを買う。
"ねぇ?いくら?"
女を犯して、その享楽に酔いしれたい。
男の自我は、目まぐるしく血走っている。
アタシはjealousy。
色欲の情。女の淫らって、本当は嘘"fake"
"淫乱淫売特許許可局"
そんな世界で、花咲かせたい。
同性愛だったし、女に欲情したし、どちらも好きだけれど、身体を赦したのは、自分の女以外居ない。
貫通させたのは、ひとりだけー。
シッ
静かにしてね?悪い子ちゃん。
人差し指は、イケナイコね?そう、嫌いな女に犯されたんだった。
癖になっちゃった…
若くて、演じているフリをする女で、オナニーするより、本当に感じている、そんな人を見ているのが、殊更感じる。
其れは少なくても、勃起しないこの、顔の綺麗なヒトでは無いだろう。
私が1番この、世界で綺麗だと想う。
自己陶酔に酔い痴れる、私は1番未練がましく、この世界で淫らな肢体をくねらせ、交差させて、オトコを虜にし、手玉に取って弄んで、身銭を切っている。
win-winの商売方程式。
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