不安感の正体

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不安感の正体

攻撃的な本能がわたしにある。 だから、人は怖がる。 悪い人ではないが、なんて前置きは必要ない。私には。 僕は悪い人だと思う。 周りの僕を見ている目を空気を見てると、殺意に孕んでいる。 僕は、幻聴持ちなのだが、其れが周りの空気感だと知っているので、其れが自分の声では無いと理解出来る。 こう言う空気感の中、働く事が僕を追い詰める。 そう、思っている人が、僕を怖いと言っていた。 人が僕をどう見るか?考えたくない。考えると、辛くなる。 その僕と言う人間が、どう思われているか?わかる僕は居た堪れなくなり、辞めてしまう未来が上司に対してはある。 其れは、転職をした方が良いと言うサインでは無いだろうか? 一つの懸念が生まれる。前の仕事に戻る方が良いのかも知れない… 粉々に打ち砕かれた僕の自尊心は、そんなに、重要なモノだったのだろうか? 彼が僕をどう思ってたのかは、今となっては、厄介者扱いでしか無い。 どうすれば良かったと言うのだろう… 全てを僕に押し付けた、彼等は、赦されるのか…憤りがあるが、彼等が自分の責任を果たさずに、生きていたから、僕は苛々していた。 皆自分のせいだと責任を被るのが、どうやらイヤらしい。 僕がもし、逆の立場なら、そんな監督不行き届きで、クビなんて勅令出されたら、激しく抵抗するな? 僕に取っては、都合の良い法律も、相手の身になれば、いざ僕がそう言う立ち位置に立った場合、逆転の審理が発生する。 だったら、僕は如何に自分という存在が、彼等にどう見えているのか、良く分かる。 "全部アイツのせいだ" そうやって、自尊心を擁護している僕は、なんて愚かなんだろう。 僕は、偽善者になんか死んでもなりたく無い。 自己犠牲も死んでも成りたくない。 誰かのために、身代わりになって死ぬなんて、美談なんかで、幕を閉じたくない。 僕は、優しい人だと、讃えられたくない。 僕は、良い人だと言われたい。 しかし…良い人って言葉には、続きがあり、どうでも良い人って意味が、隠されてて、変なんだ。 嫌われたくない、って気持ちが僕をマイナスにする。 貴方に仕事を振るのが僕の立ち位置なのではないだろうか? 全部を僕が抱えるから、ダメになる。 任せる、助けて下さい。 手伝って下さい。 そうやって、自分が、強がる、強い人間だと思い込んでいる自分が無くなれば、僕は、また、前を向けるんじゃ無いだろうか。 呑まなきゃやってられないと飲んでいた、カフェインを呑むのを辞める事から、初めてみるか… 前の、記憶力が良い物知りな方が、カフェインは、強くなったと勘違いする、と初めて聞く話をしたが、前は、違うと思っていたが、其れが私が怖くなったと見える理由なら、呑まない方がイイのでは無いだろうか。 カフェイン過剰摂取は、エナジードリンクで死んだ人間が実際居て、睡眠時間を削り、過酷労働の為に致し方なく、そうしていた節があった。 削る時間をプライベートに充てて居た所がある。 夢、コレが自尊心 しかし、そこまでの大義名分はなく、極々普通の民間人に過ぎないと知る本当の私は、特別でもなんでも無い、カラオケを大声で歌ってストレス発散する、働き盛りの40代でしかない。 普通である事を忘れない様にしたい。 其れが今の漠然と抱く、僕の不安感の正体だ。 普通で無くなる。そんな、歯止めが効かなくなる恐怖に苛まれている。 …戻ろう。 僕は、フットワークが軽いだけが取り柄の、普通の人。 そんな人なんだとー。 そこに落ち着こうと。
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