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12/16(水)
体験談Ⅰ 長男長女の呪い
アドバイス通りに日記を書くことにした。
今日は初めて嘉吉山さんに会った。不思議な雰囲気の女性だった。
「リアルな小説を書くために、自分の感情を機敏に感じること」
真夜先生の言葉を彼女が知っていたことに驚いた。どうやら先生の本を嗜む程度には読んでいるようだ。
正直、そんなに恐い話ではなかった。映画や再現フイルムのようなインパクトはあまりなかった。でも不確かさが不気味だった。
彼女は頻りに「恐れないように」と言っていたけれど大丈夫だろう。って、これは思い込みか?
美恵子も言っていたけれど「本当に体験した」というのはパワーワードだ。書くにあたって恐怖を増長できる。
だけど信憑性という点に関してはどうだろうか?親戚とは疎遠だと言われたら確かめようがない。
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