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おしっこが出ない
2008年6月19日②
19日の夕方。
いつものように仕事後に母のお見舞いへ行きました。
母は私の顔を見るなり「今日はおしっこが出んのんよ」と笑顔で言いました。
「利尿剤を使ってもらっているけれどちっとも出てくれないの」と。
それで「身体がむくんで今日は少ししんどいんよ。せっかく来てくれたのにごめんけどちょっと寝るね」と言うので、私はうなずいて病室を後にしました。
自分自身、姉も頼れない、父も姉を頼ってはいけないと言う状況の中で、何だか全てが八方塞がりに思えて気持ちがささくれだっていて。
こんな日に母が眠いと言ってくれたのはある意味幸いなことに思えたんです。
病室を出た後、ロビーで父と会って少し喧嘩をしました。
何だかもう何もかもを私にばかりやらせようとする父に、やっぱり姉ちゃんにも少しは言って欲しい!と爆発してしまったのです。
そんな私と父のやり取りをたまたま見た祖父(母の父親)が、耳が遠くて喧嘩の原因も内容も分かんないくせに「何でうなのはこんなにお父さんに食ってかかっちょるんか? 少しは機嫌良ぉお父さんを労っちゃれ。お父さんはお母さんによぉしてくれちょるのに」と空気の読めない発言をするから……。
何だか四面楚歌みたいな気分になってイライラMAX。
余りに自分の気持ちがモヤモヤして収拾がつかなくなってしまったので、もう今日は帰ろうと思いました。
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