プチ家出

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プチ家出

 2008年6月19日③  前のページに書いた感じで、余りにも気持ちの整理がつかなかったため、夜、父が病院から帰宅してくる前に私、プチ家出をしました。  小雨がぱらつく夜のことでした。 (※前頁にちらりと書いた、看護師の友人と連絡を取ったアレコレは、家出した際に車の中でしたやり取りです)  糸のような雨がさらさらと降りしきる中、私は母方の先祖代々のお墓がある墓地へ行って、墓前にぼんやり佇んで母のことを守って欲しいとご先祖様にお願いしながら頭を冷やしました。  あとで冷静になって考えてみると、雨の降る夜に墓地にたたずむ女。  はた目に見ると相当にホラーだったかもしれません。  夕方に一旦帰宅して動物たちのお世話は済ませていたので、少なくとも父が寝静まるであろう夜中を過ぎるまで帰宅するつもりはありませんでした。  本当はフェレットたちも連れて家出しようかとも思ったのですが、私のワガママで我が子らを振り回すわけにはいかないのでやめておきました。  ※当時私は、2月に亡くした寛太郎(かんたろう)のほかに、結花莉(ゆかり)実嗣(さねつぐ)という名の2匹のフェレたちと暮らしていました。
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