抗がん剤治療開始

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抗がん剤治療開始

 2008年4月2日。  飲み薬の抗がん剤であるTS-1を始めた母。  少し吐き気があるようですが、思ったほど強い副作用は出ないようで本人も家族もホッとしました。  TS-1を1週間飲み続けた後、翌週は点滴でやる抗がん剤ジェムザールを、と言う話になりました。  ネットで見たスケジュールとは違ったので、「あら?」と思ったのを覚えています。  同じ薬を使う療法でも、使い方は先生や患者さんの状態によって様々なんだと思います。  最近ふと思い立って膵臓がんに使われる抗がん剤を調べてみたのですが、治療薬に目新しいものが見当たらなくて…14年経ってもそれほど目覚ましい治療法が増えていないのかな?と思いました。  実は14年前、お医者様から他のガンに関してはどんどん新しい薬が開発されているけれど、膵臓がんに関してのみ、もう何年も殆ど動きがないんだと言われたんですが、それは今も変わらず継続中みたいです(涙)。  母と同じ病気で苦しむ人が一人でも多く助かることができるよう、私たち家族と同じ思いをする人が一人でも減らせるよう、どんどん研究・開発が進めばいいなと願ってやみません。  ちなみに母が受けた療法はゲムシタビン・S-1(ジェムザール・ティーエスワン、 GS)療法と呼ばれるものです。  ゲムシタビン療法やS-1療法と呼ばれる各々の抗がん剤を単独で使う療法よりも治療効果が高い可能性が示されているとかで、GC療法(ゲムシタビン[ジェムザール]・シスプラチンという2種類の抗がん剤を3時間かけて点滴で投与する治療法)と同程度の治療効果が期待されているとされる治療法でした。
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