丸山ワクチン

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 持ち帰った丸山ワクチンは、治験担当医(開業医)に打って頂くことに。  このワクチンは1日飛ばしでAとBの薬剤を交互に打たねばならない(週三回通院の必要がある)ので、待ち時間の長い医師会病院より、開業医の方が結果的に都合が良かったです。  開業医さんは母の体調を考慮して、行くとすぐに裏口を開けて中へ入れて下さって。  ↑抗がん剤治療で免疫が落ちているので他の患者さんと接することがないよう、待合室を通らなくてもいい配慮をして下さっていました。  ワクチンも中へ入るとすぐに打って下さるので、母の体力を奪うことも軽減できて…本当に助かりました。  母の病気を通して、今まで気付けなかった沢山の人の優しさに支えられているのを痛感する日々。  人って本当、思っているより優しいです。  私も困っている人がいたら手を差し伸べられる人になりたいと強く思わされる出来事が多々ありました。  頂いたご恩に報いることが出来るよう、自分も人の痛みに寄り添える人間になりたい。  母の病気で失ったものも沢山ありましたが、得たものも多かったと思っています。  今まで見えなかったものが見えるようになれた時期でもありました。  経験は人を育てます(きっと)。
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