食べられない

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 とりあえずその日は栄養剤などの点滴500mlを2本してもらいました。  朝は顔色が真っ青で、病院に着くと同時に看護婦さんに安静室に連れていかれるくらい弱っていた母。  点滴のおかげかな。  夕方には顔に血の気が戻ってくれました。  体調を(かんが)みて、丸1日抗がん剤はお休みすることに。  薬をお休みしたのが良かったのか、母が夕飯にトマト入りの冷たいそうめんが食べたいというので作ってあげました。  それを数口と、スイカの細切れを数切れ、パンを数口食べてくれた母に、何だか凄くホッとしたんですよね。  水でさえ吐いていたのが嘘みたいに、夕飯は吐くこともなく就寝出来ました。  結果的に「抗がん剤の副作用」というのが立証された形になりました。
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