一喜一憂

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一喜一憂

 2008年5月21日  朝一番で父と共に近所の開業医さんで丸山ワクチンを打って頂いてから医療センターに行った母。  余り調子が良くなかったので先生の問診は栄養剤の点滴を受けながらになりました。 (抗癌剤は体調が悪いので今回も見合わせ)  点滴中、ずっと癌の痛みを我慢していたらしい母。 看護婦さんに助けを求めた時には手を真っ白になるほど握り締めないと耐えられないほどの痛みになっていたらしく、父が可哀想で見ていられなかった、と。  でも薬が効いてからは元気になって、お昼にお寿司を3貫食べて、夜には塩ラーメンが食べたい!と要求してくれるまでになりました。  実はその日の朝まで、食べたらすぐに吐いたりしていたのでどうしようかかなり迷ったんですが、最近何かが食べたいと主張すること自体なかったので望みを叶えてあげることにしました。  具材は玉ねぎとキャベツがいいと母が言うので小さく刻んでラーメンと一緒にじっくり煮込みました。 母は元々伸びたラーメンが好きな人なので、かなり柔らかく煮込んだラーメンも美味しいと思ってくれたようです。  結局5分の1位食べて、病院で頂いた高カロリーの液体栄養食(余り美味しくないですがバニラ、ストロベリー、コーヒー味があります)を少し飲みました。  食べた後に動くと吐くので、ゆっくりしていてもらったら吐かずに朝を迎えられました!  朝方には下痢ですが少し便も出たようです。  そんな普通のことがすごく嬉しい。  母が病気になって、痛感したことばかりです。  父が「母さんの症状に一喜一憂じゃのぅ」ってため息混じりに呟いたので、「憂ばっかじゃないんじゃけぇエエじゃん!」と励ましておきました(こういうとき、父には私が凄く頼もしく見えるそうです…苦笑) 。
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