再び

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再び

 2008年5月26日  母が再び入院しました。  と言うより、今回はこちらがかなり強く希望して、今の状況が打開出来るまで(とりあえずは便通がちゃんときて癌の痛みを相乗効果で強める原因になってしまっている苦痛をとってもらうまで)入院させてもらえるようにお願いしました。  母が、これ以上みんなに心配をかけるのは辛いし、そうしたい、と強く望んだからです。  主治医は入院させることをかなり渋ったんですが、今は家に連れて帰っても母や私達家族の不安な思いを増長させるだけなので、とこちらの気持ちをハッキリお伝えしました。  先生は先生なりに入院すると上げ膳据え膳に慣れて寝付くかもしれないから、と心配なさったようですが、そこまで長く入院させておこうとは思っていませんでした。  少なくとも今の病院ではペインコントロールが今一だと感じるので、まずはそう言うのが上手いセカンドオピニオン探しを頑張っていますし、そちらが見つかるまでの間だけでも、と考えていました。  夜。  病院には祖父母(母の両親)が付き添ってくれました。  父が仕事でいないため、私はとりあえず鎮痛剤が効いて母が眠ったのを確認してから帰宅したんです。  家で犬や猫達がお腹を空かせて待っていたから。  どんなに母のことが心配でも、生き物と暮らしている以上その子らのお世話をおろそかにすることは出来ませんし、母もそんなことは望んでいませんでしたので。  その日は、一晩犬猫達と過ごして、翌朝のお世話を一通り済ませてから、出社前に病院へ寄って母の顔を見てから仕事に臨むことにしました。  昨夜より少しでもいいから状態が良くなっていますように。  そう願いながら眠りにつきました。
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