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 2008年6月7日  お見舞いに行ったら母が凄く嬉しそうに氷を3つ食べた、と話してくれました。  少し記憶力が微妙になっているのか、5分位の間に何度もその話をしてくれるのが何だか切なかったです。←主治医からは癌が脳にも影響を与え始めているからだと説明されました。  でも母にとってはそのくらい「氷を食べた」と言う出来事が嬉しかったんだと思います。  結局1日で18個の氷を食べた母。  氷を頬張っているときの表情は本当に穏やかで見ているこっちまで嬉しくなりました。  本当は味の付いたかき氷みたいなものが食べたいらしいのですが、今、血糖値がインシュリンを打たねばならないほど上がっているらしく止められてしまいました。  1日も早く血糖値が落ち着いて、かき氷等が口に出来ればいいな、と思います。  母が痩せた自分の腕を見ながら言ったんです。 「母さん痩せちゃって手に皺が寄るようになっちゃった。先生が食べても良いって仰ったら沢山ご飯食べて太らなきゃね」  って。
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