神様からのギフト

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 回診のとき主治医が「血液検査なんかの結果にもよりますが、それが良かったらお粥を出してみましょう」と仰いました。  術後の説明で、内臓の状態が芳しくないので、恐らく水分以外の物は口に出来ないでしょう、と言われていただけに父も私も内心ビックリ。  え!? ご飯、食べれらるの!?みたいな。  手術が成功していると信じている母は普通にルンルンでしたが、私たちはもっとルンルン&ドキドキでした。(だって水分しか口にできないし、その水分もただ体の中を通過して、胃に通したチューブから外に出てくるだけと聞いていたので余計)  母から離れて、病室の外でこっそり先生にうかがったら、お腹の中にまいた抗がん剤が功を奏したのか、ふさがっていた消化器官の道が少し開けたようだと。  そう言えば昨日は、術前からずっと背中に入れていた硬膜外麻酔の針を抜きました。  あれがあった間(母は3日間でした)は局部麻酔が効いている状態で痛みを感じないらしいのですが、なくしたことで痛くなってこなければ良いなぁと思います。  一応その麻酔と入れ替わりにパッチタイプの痛み止めを背中に貼ったらしいのですが、飲み薬や注射を追加したりしなくても大丈夫だといいなぁと思います。  ↑これが増えてくると意識が混濁してくる可能性が高まるらしいので。  このまま良い状態が維持出来ますように。  いや、出来れば今よりもっともっと良くなりますように。  そう言う意味での予想の裏切りなら大歓迎!と日々祈るような気持ちで母に接していました。  とにかく術後からの数日間は本当にミラクル続きでした。
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