ワガママ

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ワガママ

 2008年6月9日  今日は朝一で血液検査をした母。  結果、肝機能(黄疸)がほぼ正常値まで下がっていたみたい。  手術で特に何を出来たと言うわけでもなかったので先生もしきりに首をひねっていらしたようです。  もしかしたら腹水が減り、内臓に掛かる圧力が減ったからかも?とは言っておられたようですが、それにしたって…と言う感じだそうで。  母さん、凄いぞ!  そう言うので先生の予想を裏切るの、大歓迎だよ♥  そんなわけで、昼から早速術後食(五分粥など)が出始めた母。  それに伴い栄養剤の点滴のカロリーが下がったみたいです。  なのでしっかり食べなきゃいけないんですが、血糖値が高いと口が乾くらしく、冷たいものが欲しくなるようで温かいご飯を拒否するんです。  で、アイスが食べたい、アイスが食べたいとそればかり。  余りにアイスに執着するので先生に問い合わせたところ、「食べても良いですよ」と言われたので父が病院の売店でハーゲ●ダッツのバニラを買ってあげたらしく。  それを持って病室に行ったら、「食べたいのはシャーベットやかき氷みたいなアイスだ。バニラは嫌だ」とごねたそうです。  これには父もさすがに「知るか!」と思ったとか。  まあ、そりゃあそうですよね。  その反面、そんな風にワガママが言えるようになった母を嬉しくも思ったようなんですが、元々ワガママを言うタイプじゃない母が、時折こんな風に人格が変わったような言動をするのは、どうやら脳に回った癌の影響があると主治医に聞いて。  それからはただただ切なく思うようになりました。  痴呆症で老人が人が変わったようになることがあるそうですが、要するにそれと同じ現象だそうです。
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