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プロローグ
「お前は今日でクビだ」
「…はい?なぜですか?最近、他の人よりも多めに仕事をこなしていましたよね?」
「そんなことは知らん、上の決定だ」
「じゃあ私上に文句言ってきます」
「おい、田中…」
会社のために頑張ってきたのに…その一心で社長室の扉をたたいた。
「誰だ?」
奥から若い声が聞こえた
「社長、すいません今日クビと申された田中俊寿です」
「何の用事だ、クビになったやつはさっさと帰れ」
「すみませんなぜクビにされたかだけを聞きたくて…」
小声でそう言い俺は社長室に入った。すると自分よりも若そうな男がいた。
「いや何でお前入ってくるんだよ」
「クビにされた理由が聞きたかったので」
「はぁ?なんでそんなこと俺が知ってると思うんだよ」
「えっ?だって上司が上が決めたって…」
「上が決めた?田中…田中…あぁあいつか」
社長は思い出したかのように声を出した
「俺の彼女に手出したからクビにしたやつな」
「はぁ?」
それを聞いた瞬間俺は何のことだか分からなかったしかし次の言葉で何のことかすぐに理解した
「お前、俺の彼女の瑠璃に手出しただろ」
「いやだしてないですけど?って瑠璃?もしかして、小林瑠璃?」
「やっぱり知ってるじゃないか」
「だって私の彼女ですよ?」
「嘘をつくな!瑠璃は前の彼氏に手を出されて泣いていたんだぞ」
「俺は手なんか出して…」
「こんな30代のおっさんに手出された瑠璃の気持ち考えろ!」
そう言われた瞬間、俺の堪忍袋の緒が切れた
「…お前何歳だ」
「俺か?24だけど?」
「あぁそうか?俺はな26、お前と同じ20代だよ!」
そう言い顔面を思い切り殴った。殴られた社長は
「早くこいつをつまみ出せ、こいつはクビだ」
「もとからクビなんで私、こんな会社出ていきます」
そう言い会社から出た
「会社にも彼女にもフラれた…」
あの後、瑠璃にも電話したが電話は通じず
会社もクビになったので無職になった
「もうめんどくさい酒飲んで寝る」
高い酒を5本買って全部飲んで酔っ払って寝てしまった。
鳥の鳴き声で目が覚めたここどこだ
自分は森の中で寝ていた
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