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続々・コミュ障
これは、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭には怖い話かも知れないのでご注意願いたい。
小さいお子さんが子供用ショッピングカートを勢いよく転がしていた。それが、年配の女性のお客様の足に当たってしまった。
軽く当たっただけであったが、その女性は自称心臓が悪いとのことで、当たった衝撃に驚いてしまい、具合が悪くなってしまったとのことだった。
その女性とぶつけてしまったお子様とそのお母様。三人をお待たせして、私は店長を呼びに行った。
店長が慌ててやってきて「お怪我はございませんか。病院にお連れしましょうか」と尋ねると、女性は「病院はいい。でも怪我をした。店としてどう責任を取ってくれるのか」と主張した。
店長はさらに慌てて「上の者に確認して参ります」と電話をしに行った。その間、ぶつけてしまった親子は不安そうに成り行きを見守っていた。
店長が汗をかきながら戻ってきた。
「敷地内で起きたお客様同士の事故に関しては、店では関与しないということが決まりとのことでした」
たいていのお店が駐車場などに掲げている決まり文句である。
「そんなことがあるの?」
「申し訳ございません」
「そんな態度では店としての誠意が見えないのよ」
「申し訳ございません」
「本社に訴えるわ」
「申し訳ございません」
その後。どうやら本社には何も連絡が行かなかったらしい。
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