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来ない彼女
まっ 赤になった手をこすり合わせながら、僕は彼女を待っていた。
か の女が遅れてくるのはいつものことだ。
な んでも引受けてしまう彼女は、今日も仕事に追われているのだろう。
お 店の予約時間は余裕を持たせて遅めにしてあるから心配ない。
は じめて出会った頃から彼女は少しも変わらない。
な つかしい思い出にひたっているうちに1時間が過ぎていた。
の んびりさんな彼女だが、連絡なしにここまで遅れたことはない。
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