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理奈は、身を乗り出して、言った。
「その奥さん、その人のポテンシャルが、すごく高くて素敵だって分かってるのに、その魅力をわざと分からないように仕組んで、他の女の人が近づかないように仕向けてるんです!」
あたしは、手が震えてきた。
理奈には、全て、お見通しなのだ。
そして、理奈は、あたしを睨むように見た。
「そんな女、自分勝手で、サイテーな人間だと思いませんか?! ねえ、奥さん!」
あたしは、顔に火がついたように、カッとなった。
考える間もなく、あたしは、テーブルの上のコップを取り、理奈の顔に向かって、中の水を、ぶちまけて掛けていた。
「キャーー!!! 何するんですか?!」
理奈が叫んだ。
「なにしてるんだ?!」
貴文も、ビックリして、あたしを見た。
あたしは、何も言えず、店を飛び出した。
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