うちの旦那のポテンシャルが高すぎる!(完結)

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あたしは、通りを泣きながら走った。 そうだ! 理奈の言うとおりだ。 あたしは、自分勝手で、サイテーな女だ。 愛する一番大切な人を、わざと(おとし)めている。 本当なら、愛する自分の夫を、少しでも素敵に見えるように、気を配るのが、妻の役目だ。 それを、あたしは、自分の独占欲のために、毎日、貴文に恥をかかせるようなことしている。 あたしは、自己嫌悪と罪悪感で、涙が止まらなかった。 そして、あたしは、海岸沿いの公園に、行きついた。 涙を拭うために、バッグから、ハンカチを出そうとしたら、ふいに、目の前にハンカチが出された。 あたしが、いつも、貴文に持たせているハンカチだ。 差し出しているのは、貴文だった。 「これ……、いつもきれいに洗濯してくれて、ありがとう……使って」 そう、貴文が言った。
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