【 遠い日の想い 】

6/6
21人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
   目を閉じるといつの間にか自分が泣いていたことに気づく。  本当に本当に大好きだった。    ずっと、そばに居て欲しかった。  その姿も、声も、心も、何もかもが愛しかった君。    俺の女神だった静流。  列車のドアにもたれ、流れていく故郷の町の風景をぼんやりと眺める。  今流した涙は、すべてここに置いていく。 「し・ず・る…」  万感の想いをこめてその名を呼ぶ。  もう決して自分の物にはならない、18年間恋していた可愛い君。  さようなら  誰よりも愛しかった君。  君が大好きでした。      ずっと、大好きでした。   2027bcf8-ceba-4a78-8334-d499965205a0    終わり
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!