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目を閉じるといつの間にか自分が泣いていたことに気づく。
本当に本当に大好きだった。
ずっと、そばに居て欲しかった。
その姿も、声も、心も、何もかもが愛しかった君。
俺の女神だった静流。
列車のドアにもたれ、流れていく故郷の町の風景をぼんやりと眺める。
今流した涙は、すべてここに置いていく。
「し・ず・る…」
万感の想いをこめてその名を呼ぶ。
もう決して自分の物にはならない、18年間恋していた可愛い君。
さようなら
誰よりも愛しかった君。
君が大好きでした。
ずっと、大好きでした。
終わり
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