プロローグ

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 それまでの俺の家は、ただ時々着替えを取りに戻るだけの物置のような物で。  たまの休みになると、さして広くも無いその家で、時間をもて余して酒ばかり呑んでいたような気がする。  けど、それが当たり前だと思っていた。  自分はきっと、ずっとこのままのんびりとやっていくんだろうなと。  別に寂しさとか感じたことはなくて。  それが当たり前で。  疑問にすら思ったこともなかった。    
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