エデンの外側

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エデンの外側

 私は貴族の三男として生まれた。  幼い頃から体格がよく、体力もあったので騎士として有望だとずっと言われてきた。  その期待に応えるべく、剣と乗馬の練習をして騎士団に入隊したのだけれども、問題がひとつあった。それは、騎士団に入る前にはわからなかったことだ。  騎士団員としてはじめて戦いに行ったとき、私は人を斬ることができなかった。たとえ敵であっても、人を殺すことがおそろしかったのだ。  なんとか生きて帰ることができたけれど、すぐさまに上の審議にかけられた。  人を斬ることができなければ騎士にはなれない。私は騎士には不適合だと言われた。  それならば、家を継ぐことができない私はどうしたらいいのだろう。そう戸惑っていたらこう言われた。  修道院に入ればいい。
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