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お風呂が終わり、桂くんの体を拭いてから、自分の体を丁寧に拭いた。下着をつけて、そっとTシャツを持ち上げると、私のより大きくて、でも思ったよりは大きくなかった。
たくましいけど、引き締まってるから服は細身でも入るのかな?
なんて考えてにやけた。袖を通すと、梶くんに抱きしめられているようで、
本当に抱きしめられたことあるし♡
と、誰に対してか分からない自慢を心の中で呟いて、またにやけた。
ジャージに足を通すと、ウエストは大きめだけど、裾が踵に引っかかるくらいで、あれ?と首を傾げる。
梶くん、私よりかなり背高いのに、足の長さあんまり変わらない?
足が短いイメージはなかったので、不思議に思いつつも、全身が梶くんの服に包まれたことの高揚感で、それ以上深く考えることができなかった。
「でたー!」
パジャマを着終わった桂くんが、スパーンと脱衣所の扉を開けて飛び出していく。
「こらっ!桂!あやめちゃんもいるんだから、いきなり開けないの!」
お母さんの怒鳴り声が聞こえて、
「大丈夫です。着替え終わりました。」
と言いながら出ていくと、
「あれ?」
と、蓮くんの声がした。
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