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純粋な言葉に、邪な自分が余計に恥ずかしくなる。
恥ずかしくて、嬉しくて、顔が綻び、膝の上に組んだ腕から目だけで蓮くんを見上げてにやけてしまう。
「・・・嬉しい。ありがとう。」
「うん。」
「英語、一生懸命教える。」
「ラッキー。じゃ、俺も早く風呂済まそう。」
蓮くんが立ち上がって、リビングの京くんに、
「京!俺、先に風呂入っていい?」
と声をかける。
「いいよー。」
「サンキュー。じゃ、あやめちゃん、ジャージそこ置いといて。」
蓮くんが脱衣所に入って、扉を閉める。
私は蓮くんがくれた言葉の余韻に浸った後、2階に行って着替え、丁寧に丁寧に借りたTシャツとジャージを畳んで元の場所に戻した。
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