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私の侍従
「まぁ、いいから聞いて!あのね我が家で働くのはどうかな!?」
「は?」とアラン
「え?」とアリッサ
「本気で言ってるのこのお嬢様…?俺はあ……しゃだったんだよ…?」と最後はなんて言ってるのか聞き取れなかったけど、
「いいわよ、別に!多分?!人手も少し足りないし、いいと思うの?」
「……別にいけど、このメイドさんは…?」とチラッとアランはアリッサを見た
「お嬢様がこう言ったら諦めません。アランとやら諦めなさい」
「………………まぁ、いいか。もう捨てられた身だから。いいよ、お嬢さんについてくよ」とアランはとびっきり良い笑顔で笑った
***
母からはすぐに許可が出た。屋敷のことは女主人がするため、彼を雇うことはすぐ決まった
「あら、あら、可愛いわね!でも、少し汚れてるから……」パチンと指を鳴らし彼の汚れを綺麗にした
「え?!お母様!?今、浄化した?!」と驚いてしまった
母はアランに浄化魔法をかけたのだ
「あら、知らなかった?お母様はね、神官家系なのよ。だから、少し適性があって、魔法の方は使えるのよ」と美しく笑った
(なるほど…そこから光魔法が私は使えるのか…)私が光属性を持っている理由がわかった
うんうんと頷いているとアランが何か考え込んでいた
「どうしたの?アラン」と聞くと
「別に、ちょっと…」と返されてしまった
***
お父様もお母様が決めたならいいとアランを雇うことを許可してくれた
そして、なんと、その私付きの侍従見習いとなったのだ!
アランは身なりを整えるとやはり綺麗な少年だった
艶のあるアッシュゴールド色の髪に、少し鋭いトパーズのような黄色の瞳
伸び切った髪は前世でいうウルフヘアにした少し誰かに似ている気がした
(見覚えがあるけど…思い出せないからいいや…)
***
(今日はこのノートに重要なことを書く。)
前世を思い出した主人公達が必ずではないが書く前世ノート…もちろん私も作った
{前世関連記憶ノートlv1}
乙女ゲーム
『癒しの聖女〜イケメンに愛されハーレム学園生活♡!?〜』
小説
『ヒロインに現を抜かす王子なんていりません。〜悪役令嬢の国家立て直し術〜』
そう、思い出した大切なこと…………
R18だったのだ!どっちも!
乙女ゲームの方は悪役令嬢に媚薬を盛られて攻略対象と……
小説は国を立て直した後、暗殺者と……
(どっちもよかったな〜って違う!!)
シナリオの強制力があるのだ。それを気を付けなくてはいけない…
18禁乙女ゲームなだけあって貞操観念は緩いけど、普通に嫌だ!媚薬盛られるとか!
だから、気を付けよう!と心に決めたのであった
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