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「では、結界を。」とアランに言われ皆んなに結界魔法をかけていく
こんなところを神殿の人がいたら驚くだろう。魔法を跳ね返す聖なる結界を鬼ごっこのために使うなんて
(まぁ、楽しく遊ぶためだからね)と一人で頷いた
「よし、皆んなかけ終わったよ」
「相変わらず早いな。ルチア。」とルークに言われる
「まぁね。」
(ヒロインチートなのか魔力量多いんだよね。これなら無双できるんじゃないかな?)
そして、自分達のチームのみに物理結界を張る。
アラン曰く、この結界は光属性ではなくて無に属するものらしい
身体強化とかと同じような魔力を体に巡らせるらしい
(物理耐性があればレイスに水蒸気爆発で吹き飛ばされない!)
あの時から悔しさで「負けだ!」という言葉を言わせてやりたくて作戦を練っていたのだ!
まぁ、前世の記憶を持っていても化学とか全然わからないけどね☆
(けど、アランの作戦を聞いた時は驚いたな…まぁ、勝つためだもん!なんでもしなくちゃね!)と少し危ないことを考えていた
陣地が決まっていて、将がいる場所も決まっているのだ(将は決まった場所にいなくてはいけない、なんてルールないのに。)
『まず、あの方達は同い年より相当頭がキレるでしょう。正攻は全く効かない…ですから…』
(あぁ、なんとも無茶苦茶な作戦だ…)それが感想だ
***
レイスがまた霧を作り出したようで辺りは見づらい…
だが、それはアラン曰く利用できることらしい
ポケットから石を取り出し、そこにただずむ
影から、人が出てくるのがわかった
「ルチア、」
アーノルドだ
「あ、アーノルド!?わぁ!」いきなり現れたことに驚き、アーノルドの胸へ飛び込んでしまった
「きゃあ!」
「る、ルチア!?」とアーノルドは突然のことに驚いている様子だった
「ごめんね…」今、自分にできる最大出力で風魔法をアーノルドに当てる
そうするとアーノルドの結界は壊れた
「負けた…」とポツとアーノルドは呟いた
「ごめんね、アーノルド…」
そう謝ると急ぎ次の相手のところへ向かう
次はレイスだーー!
(あぁ、本当にこの作戦うまくいったよ…)
アランに言われた言葉…それは
「とにかく、敵の抱きついてください。そうして油断させ魔法を放てば勝てますよ」
「ほ、本当にそんなので効くの?私じゃなくてクロエの方がいいんじゃない?」チラッとクロエの方を見るがクロエは無言だ
「いいえ、ルチア様だから効くのですよ。…簡単に言えば、彼らは女性に免疫がない。クロエ様の美しさでは彼らに刺激的すぎる。ルチア様は愛らしいだけなので。」
愛らしいだけとはなんだ。と思ったけど、クロエは幼い年齢ながら美しいから、愛らしい、ヒロインの私の方がいいのだろう。クロエの美しさは毒だ
「わかったわ!なんとしてでも抱きつく!」言っていることは変態だが勝つためだ。仕方ないだろう
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