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「っ……!?」
煙が消え現れたのは“クロエ”だった
「ごめんね?」とルークに謝りながら魔法を放つ
そう、これは全て作戦うちだった
***
クロエを呼び、作戦会議を終えたらしく私たちにも説明された
まずは、私がアーノルドやレイスを油断させるため抱きつく。
だが、レイスには対抗策を使われるのも考えられていた
そして私は魔法を受け流し、注意を引く役目だった。
その隙にアランに魔法で変身したクロエが魔法を使いレイスを倒す。
その騒ぎで、ルークも来ることが予想された。
自分達も気をつけようがない隙を狙うことを予想したのだ。
将が倒されたら負けなのだからルークは、アランを倒したら油断するはずだ。
その隙を使い、私がルークを倒す
とあの短時間で決めた二人を敵には回したくないと心の底から思った
「俺の負けか…?」とルークは驚いていた
「ふふ、初めての敗北はどう?」とクロエは綺麗だが黒い笑みを浮かべた
「くっくっく、楽しいよ、良いものだな!負けることも」と清々しい笑みをルークは浮かべ笑った
「ね、クロエ…」と私はクロエの名を呼んだ
「何かしら?ルチア」と可愛らしく聞いてくる
「わ、私初めて勝ったよ!いつも負けてるのに…!」と前の人生と今の人生を合わせると二桁は越えるのにはしゃいでしまった
「あ、よかったわね。」とクロエに
「そんなに喜ぶことか?」とルークに
「……よかったな?」とレイスに言われた
「そういえば、」と話そうとすると「ルチアーー!」と突然名前を呼ばれた
名前を読んできたのは父だった
焦った表情をし、こちらへ駆け寄ってくる
「お父さま?どうしたの?」
「大変だ!あの子達は…いるね!?今から王城へ行くから急いできてくれ」と屋敷がある方へみんなで向かっていく
「王城って、何で行くの?ここからじゃ、10日はかかるんじゃ…………」
「大丈夫だ、転移魔法で行くからね」と父は微笑んだ
(転移魔法ってレアなんじゃ…?ううん、レアどころじゃない…古代魔法だった気が…)
魔法陣を展開させ、魔力を注いでる父をながめる
(私がスペック高いのってお父さま譲りかな…?)
7人を魔法陣の上に乗せ、父は発動させた
(あ、転移魔法って人数が多いとさらに難易度が上がる魔法でそれを使えるヒロインは凄いって崇められてたな………父譲りなのか)
簡単に転移魔法を使う父を見て、隠れ攻略対象だったりしてとか変な事を考えた
流石に実の父が攻略対象はあり得ないと結論に至ったが。
でも、古代魔法使うとかハイスペックでしょ?攻略対象と言われた方がしっかりくる
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