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「ごめんね。俺、いや私はこの国の第一王子レオンリヴェイ・アルトールドだ。」
「え?記憶ないんじゃ…?!」
(てか、その名前メイン攻略対象の名前じゃねーー!?まさか、他のみんなも…………ハハハハハ)と心の中で乾いた笑みをしてしまった
「いや、みんな無事記憶はあるんだ……」とレオンリヴェイは周りに入りみんなを見渡し、頷くと
「信用していない様で悪いが記憶喪失のフリをさせてもらった。まず、クロエが咄嗟に記憶喪失のフリをした時、僕らは起きていた」とレイスが言う。
いや、本来はレイスという名ではないかもしれない
「ごめんなさい、ルチア。私たちに記憶があると知られたらまずかったのよ。」とクロエに謝れらる
「え、う、うん……」となんと言えばいいのか分からず生返事をまたしてしまう
(クロエのボジションって何!?全っ然わからない……!)
ゲームでも小説でもクロエの様なキャラがいたか思い出せない
一つ思い当たるキャラがいたが
乙女ゲームでは金髪でヒロインをいじめる悪役令嬢レミーア
小説では理知的で国のために頑張主人公レミーア
だけど、どっちも金髪だ
クロエが誰なのか分からず、考えていると謁見室の扉がバン!と大きい音を立てて開いた
(誰っ!?)不敬じゃない!?と思いながら振り向くとそこにいたのはお腹がでっぷりとしたおじさんだ
(わぁ、漏れ出る悪役臭………)
そんなイメージを持った
「あぁ、これはこれは、王子殿下に宰相殿のご子息に魔術師団長のご子息に騎士団長のご子息まで……如何なされたのかな?」と言うとニチャァと笑みを浮かべた
(気持ち悪っ!?)それがこの悪役おじさん(仮)の印象だ
「グルーガン侯爵よ。其方の謁見を余は許してないが。」と国王は冷たく言い放った
「あぁ、それはすいませんねぇ…行方不明となられていた殿下たちが帰ってこられたと聞き、急いで参りましたのですよ。」と笑った
「国王陛下…よろしいでしょうか」とクロエが何か国王に効くと
「あぁ。」とまるで面白いものを見るように国王は頷いた
「一つお聞きしていいかしら?」とクロエが悪役おじさん(仮)を見て聞く
「っ…えぇ。なんなりとレミーア・ペルトン嬢」と悪役おじさん(仮)は体を強張らせた
(レミーア・ペルトン!?悪役令嬢と同じ名前…)と驚いてしまった
「何故、私たちが行方不明になったことを知っていらっしゃるの?」とそれはそれは綺麗な笑みを浮かべ悪役おじさん(仮)に聞いた
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