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家に帰って、夢中で続きを読んだ。
「じっちゃん。これ見てみて、むっちゃおもろいでー」
わいは本をじっちゃんに渡した。
「ほう、よく出来とう。洒落話やなー。怪談っぽく作ってるからダジャレ怪談か」
「ダジャレってなんや?」
「言葉遊びの一種やな。同じ様な音の言葉を使って面白い文を作るんや。しかも。これは怪談っぽくするんやな。よっしゃ、じっちゃんも一丁考えてみよ」
と言って、じっちゃんはブツブツ何かを呟いたりしながら自分の部屋に閉じこもった。
姉ちゃんがやって来た。
「なっちゃん、読書感想文書く本、探してたんちゃうの?」
「そやで」
「なっちゃん。その本でどうやって感想文書くん?」
「えっ?」
ガーン、完璧に忘れてたわ感想文の事。どないしょ……
一応、感想文考えてみた。
「『かいしょうばなし100』をよんで、涼石夏生。この本はひょうしは、こわい絵でしたが、話はこわくありませんでした。おもしろかったです。『ちをすったのろいか』というお話は、『ちをすったのろいか』でした」
あかーん。漢字かけへんかったら何の事言ってんのかまるで分からん。こんな説明聞いてもおもん無いし。やっぱりこれでは感想文書けへんわー! やばい、明後日、感想文提出やのに。
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