あー、あの日の わいの冒険 2年生 その6「読書の秋、発明の秋」

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 「夏生、できたぞ。傑作や。聞いてくれ。恐怖のダジャレ怪談『やばい、やばいぞなっちゃん』」や」  な、なんやそれ?  「その日、子連れ狼の大五郎は不安に駆られていた。   お腹が…… お腹が……   そう、今まで経験したことのないような腹痛が大五郎を襲って来たのだ。   荷車を押す「ちゃん」を見上げると、なんと、「ちゃん」もお腹を抑え苦しそうにしていた。   ちゃーん。   う、うむ。   『やばい、やばいぞ、なー、ちゃん』   『やばい、やばいぞ、なーちゃん』   『やばい、やばいぞなーちゃん』   『やばい、やばいぞなっちゃん』」    じっちゃんは満足げに言い切って「うまい、座布団1枚」と声を上げた。  「どや?」  「どやちゃうわ。じっちゃん」  「お、また浮かんだぞ」  じっちゃんは、また自慢げに話し始めた。     「大五郎が語りかける。   もう、10時やで、なー、ちゃん。   もう、10時やで、なっちゃん。   怒られるんちゃう、なー、ちゃん。   怒られるんちゃう、なっちゃん。   宿題終わるんかいなー、ちゃん。   宿題終わるんかい? なっちゃん」  「なんやねんそれ、なんでもいけるやん」  「おー、いくらでもできる。これはダジャレ怪談の発明や! じっちゃん発明してもたは、ダジャレ怪談どんどんできる装置。ハハハハハ。あー、すっきり」  「だから、なんでやねん」  じっちゃんは満足したのか自分の部屋に戻っていった。  そしてわいの目の前には白紙の原稿用紙、白紙のポイントまとめる下書き用紙が残された。  わい、この時本気で、自動で読書感想文書いてくれる装置ができ発明されへんかなーって思ったんや。誰か作ってーーーーーー!!!  ハハ、どないしょ読書感想文……  どないしょ、どないしょ、どないしょ、((((;゚Д゚)))))))  わいの頭が「どないしょ」で真っ青に染まった。    どないしょ。 Fin  あ、天の声が聞こえて来た。  「手を動かせって……」  よし、ひとまず何か書こう。  えーと、ある所に、おじいさんと、おばあさんがいました。っと、  …… あかん。これ、感想文ちゃうわ。  ハッ、思いついた。  「あたま、まっ青だけどさ、だいじょうぶ?」や  あるところに、おじいさんと、おばあさんがおりました。今日はいい天気、買っていた猫のタマを連れ出して散歩に出た二人でした。しかし、その日は、散歩の途中で、何かいやーな気がして来たのです。  するとタマが突然走り出して、ある一軒家に入って行ったかと思うと、竿だけの上を歩いて行ったのでした。そして、すぐにヨロっと下に落ちました。  「あ、タマ。ま、さおだけ。ドサっ! だいじょうぶ?」  「あタマ、まっさおだけドサッ だいじょうぶ?」  「あたま、まっさおだけどさ、だいじょうぶ?」  ………………  …………  ……  「だいじょうぶちゃ----う。 読書感想文おわらーーーーん」   本当のFin
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