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タスクが溜まる
自分の役の練習もあるのに、衣装の仕事が溜まってた時はかなりキャパオーバーでしたね。
人に作業を振ればいい話なんですが、私これがすごいヘタクソというか苦手なんです。
そもそも私の衣装に対するこだわりが、あんまり共感されていないような気がしていて。
今回のミュージカルは、衣装の中に色んなメタファーだったり、立場や地位を表すものがあるんです。
例えば、脇役ですけども王国を守る兵士たち。
彼らの軍服は、緑色です。紫色で細かいデザインもされています。
緑と紫は、王国の色だからです。
豊かさと強さを象徴しているんですね。
もちろん主役たちの衣装にも、かなり細かいけどメッセージが込められています。
物語そのものを暗示するような仕掛けもあったり……これ、気づくと面白いんですよね。
そういう意味でも、色やデザインは大事なんですよ。
完全再現は予算的に無理でも、本質的な部分はきちんと作りたかった。
でも、妥協することで負担が減るのは確かです。
自分のキャパ不足と、人に仕事を振る下手さと、妥協すればよくね?って言われたくないプライド……
ほんと大変でしたね。
今思うと、よくやり切ったなぁ笑
でもね、衣装をちゃんとこだわって作ると何がいいかって、演劇としてのクオリティが上がるのはもちろん、演者も気持ちがグッと入っていくんです。
私もそう感じますし、メンバーからもそう感謝されました。
うん、やってよかった。
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