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手荒れ
私の手は昔は荒れた事なんてなかったのです。
専業主婦をしていた子育て中も、食事で怪獣退治をしていたのに洗剤で荒れた事すらありませんでした。
10年ほど前になるでしょうか。
コールセンターの仕事を長く続けていた頃、うつ病もひどくなり、障害者手帳を申請したりしていた頃。手荒れがひどくいつも切れたり皮がむけたりで血まみれの両手を絆創膏で隠していました。
その状態で1年以上たった頃でしょうか。常に電車のつり革につかまるときも指まで隠さないとみっともないほど手荒れが進んでいた時、
今の夫が
「人に見せられないくらい酷いんだったら病院に行った方がいいよ。」
とまぁ、言いづらいであろうことをサラッと言ってくれました。
あまりにもあっさりと言われたので、
『それもそうだね』
と、私も考え、重い腰を上げて皮膚科へ。
これ、ねちねち言われると多分私は反発してしまい素直に聞けなかったと思います。私って結構面倒な性格をしています。
最寄り駅の皮膚科は常に混んでいるし、先生がお年寄りで手荒れでも一度かかったのですが、ワセリンをべったりと塗られ、包帯で手をぐるぐる巻きにされてしまいました。
これではコールセンターでの仕事はできません。
耳はお電話。手はパソコンの作業なのですから。
それ以来病院にもいかず、荒れるがままにしていたのです。
そこで、隣の駅に予約制の女医さんがやっている皮膚科があったので、口コミを見てそこに行ってみました。コールセンターの仕事は3交代制だったので予約ができると大変助かるのです。
そこの先生は大当たりでした。
まずは強い抗ヒスタミン剤から使い、とりあえず仕事中は白い作業用の面手袋の先を切って手を保護し、洗い物は必ずゴム手袋をすること。
これを守って、段々薬も弱くなって、普段の業務には支障がないほどに回復しました。
最近、市販されているヒルドイドクリーム。その頃はまだ、病院でしか手に入らなかったのですが、ヒルドイドまで来たらもう完治も同然。
保湿された私の指にはもう血はにじみません。
会社のキーボードは勿論、もう指も痛くなく、仕事も早くなった気がします。
それよりも、ピアノがやっと弾けるようになりました。
しばらく弾いていなかったので曲は雨だれボッチな感じですが、ずっと痛くて引けなかったピアノが弾けるようになったのです。
ピアノ解禁!
手荒れすると気持ちまで暗くなります。今年も一度荒れてしまったのですが、夫が洗い物を変わってくれたり、つける薬も今かかっている内科の先生に皮膚科で出たお薬の一番弱いものを貰っています。勿論ヒルドイドクリームも。なので、自分で何とか治すことができました。
再び、ピアノ解禁!
ギターも解禁!
私の音楽ライフが戻ってきました。
これから乾燥の季節です。
手を大切に使って、長い冬の音楽ライフを楽しめるといいなと思っています。
【了】
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