５００１文字目が浮かびません

おまけのはなし②

付き合いだしてもう３か月たっている。
それとなくお互いに恋人がいることは匂わせつつ、誰かは隠した状態を保っている。
まぁ、私の彼氏についてはそんなにみんな興味はないだろうけど、諒ちゃんの彼女についてはみんな興味津々だ。
諒ちゃん呼びも慣れてきた。
職場で間違えて読んでしまったらどうしよう？といつも職場ではどきどきしているのが正直なところ。
諒ちゃんは相変わらず、優しくてかっこいい。
それだけではなく、いつもは頼りになる同僚でもある。
こんな人と出会えた私は幸せものだと思う。

週末は諒ちゃんのうちにお邪魔していることが多い。鈴音にもいいよと言われて甘えている。
鈴音は一時期優弥くんとうまくいっていなかったみたいだけど、いつの間にか仲直りして、時々４人で遊んでいる。どうやら優弥くんの浮気疑惑？があったみたいだけど、優弥くんが何度も謝りに来たことと、諒ちゃんの仲立ちもあって仲直りしたらしい。以前から鈴音に優しかった優弥くんが今ではさらに鈴音を溺愛していると言ってもいいぐらい。

先週の土曜日、諒ちゃんの姉でわが社の社長夫人でもある祥子さんと偶然会った。祥子さんはずっと諒ちゃんの彼女にぜひ会ってみたいとずっと言っていたらしい。
もしかして反対されるのでは？と心配する私に『大丈夫だよ～』と諒ちゃんはいつものようにやさしく話してくれた。『いろいろ言われるのは俺のほうだと思う…』と。昔から女の子には優しくするのよ、話はしっかり聞いてあげて、言葉遣いは丁寧にしなさい、女の子は優しい言葉をかけてあげたらきれいになるのよ…と諒ちゃんにいろいろ言い続けてきたらしい。