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おまけのはなし③
付き合いだして半年ちかくになったころ、鈴音と2人、諒ちゃんの実家に呼ばれた。
とうとう本丸だわ…とまじめに言った私に諒ちゃんは大笑いした。
諒ちゃんのご両親が、姉ちゃんと結子から聞いて、自分達にはいつ会わせてくれるんだと待ち構えていると言うから、ちょっと怖い。
鈴音と二人でおいでと誘っていただいたので、2人でよそ行きの紺色の膝丈ワンピースを買い、対面に臨んだ!
対面場所は諒ちゃんの実家。
我が家からは車で約40分の距離。お昼を一緒に食べようとのことだったので、朝10時30分に諒ちゃんが車で迎えに来てくれた。
おしゃれワンピース姿の私たち2人にかわいい、かわいいとニコニコ言ってくれる諒ちゃん。そういう言葉が自然と出てくる諒ちゃんが素敵。
今日の諒ちゃんは白いTシャツにグレイのシャツを着て黒の細みのパンツ姿、長い足が普段以上に長く見える。
諒ちゃんのご実家は想像通り立派な門構えの和風のお宅だった。
想像した通り…さすが社長のお宅だ…
心の中でつぶやく私、その横の鈴音も口をポカンと開けていた…
すごっ、そんな鈴音のつぶやきが聞こえた。
駐車場が大きいのは、親戚が集まるのが多いからだと話してくれた。親戚つきあいは密だが数は少ない我が家とは全然ちがう。
今日はご両親と姉一家、あと妹の結子さんも来ているらしい。
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