プラネテスな僕ら

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「俺さ、今までお前の背中を追ってきた。何ならお前におんぶにだっこで引っ張り上げてもらってきた。けどやっとおんなじスタートラインに立てた! まぁ、実績でははるかに差つけられてるんだけどさ」  後藤は僕の大好きな顔でニカッと笑う。 「ここからは対等だからな。遠慮しなくていいよな? だからさ、拒否られる前に確認しとこうと思って。湯浅ってどこまで大丈夫なの?」 「ど、ど、こまでって言われても……」 「俺はさ。湯浅のそのきれいな指に触りてぇってずっと思ってたし、映画見てるお前見てキスしてぇって思ってたよ」 「そんなの、全然気づかなかった」 「じゃあこれからは気づくようにアピールしてくから! 4月から覚悟しとけよ」  そう言って笑いながら、後藤は真っ赤になっている。 きっと今、僕もゆでタコみたいになっている。 「お手柔らかに……お願いします」 かろうじてそう応えると、後藤はフハッと笑ってそっと触れるだけのキスをしてくれた。
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