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警視庁刑事部捜査一課
証拠保管室。
ここには捜査一課が過去に捜査した証拠が数多く保管されていた。
一定の物は事件が解決したら持ち主に返す。
しかし凶器や刃物は返すことができずにここで今も眠っている。
そこの管理を俺は任されていた。
恨み言をブツブツ言いながら………
ちくしょう。
坂戸め………
てめぇの出世の為に俺を生贄にしやがって。
日比谷で起きた殺人事件。
俺は坂戸班の一員として捜査をしていた。
そんな中、班長の坂戸がある人物を発見した。
被害者との因果関係、当日のアリバイ。
全てにおいて繋がっており、そいつが犯人だと誰もが思っていた。
そいつは当然、容疑を否認したがお構い無しに逮捕。
事件はこれにて解決。
ところが後になって、別の容疑者が浮上した。
重要参考人として取り調べた結果、全てを自白した。
誤認逮捕を起こした坂戸班は面目丸潰れ。
坂戸は責任を逃れる為に全ての罪を俺に被せた。
俺は何度も逮捕するのは時期尚早だと進言したのに。
しかも捜査一課の誰一人として俺を擁護しなかった。
上司に裏切られ、二流捜査官のレッテルを張られた。
ちくしょう………ちくしょう…………
(復讐なら手を貸すぞ)
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