エピローグ

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離婚後、美々ちゃんの家族は一気に生活が苦しくなった。 専業主婦だったお母さんは働きに出たがそれでも生活は苦しく、さらに追い討ちをかけるように世間の風当たりは想像を絶するものだった。 『犯罪者の家族』 『半グレ一家』 『殺人鬼の子供』等の烙印を押され、酷い扱いを受けた。 美々ちゃんも武琉くんも進学せずフリーターとして生活していたが、それでも世間の冷たい視線からは逃れられなかった。 悪いのは日下部なのに……… あの人達だって身内の本性を知らなかったのだから被害者だ。 でも世間はそういうところを扱わず、悪い所だけをさらけ出す。 私は『フレンド』を立ち上げる時、まずは美々ちゃん達を救う事にした。 最初、美々ちゃん達は「施しは受けたくない」と拒み続けたが、最終的には受け入れてくれた。 確かに今でも日下部は憎い。 復讐できるものならしたい。 だけど、それでは前へは進めない。 父親同士の諍いで、私達親友の亀裂してはいけない。 それに父親の遺産もまだあるし、お父さんもそれを望んでいる事だろう。
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