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「それじゃあ、またくるね」
私は立ち上がり、お墓に手を当て
「行ってきます」と言い、別れを告げた。
復讐の炎は年々と消えようとしている。
あの男がこの世から消えればスっと消えるだろう。
それでいい。
いつまでも復讐の炎を燃えたぎっていたら、お父さんが浮かばれない。
お母さんも悲しむ。
だから私は前へ進む。
逞しく生きる。
幸せになってみせる。
それが今の私にできる、
親孝行なのだから…………………
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