エピローグ

9/12
195人が本棚に入れています
本棚に追加
/376ページ
「それじゃあ、またくるね」 私は立ち上がり、お墓に手を当て 「行ってきます」と言い、別れを告げた。 復讐の炎は年々と消えようとしている。 あの男がこの世から消えればスっと消えるだろう。 それでいい。 いつまでも復讐の炎を燃えたぎっていたら、お父さんが浮かばれない。 お母さんも悲しむ。 だから私は前へ進む。 逞しく生きる。 幸せになってみせる。 それが今の私にできる、 親孝行なのだから…………………
/376ページ

最初のコメントを投稿しよう!