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むかしむかし、ある山間の村に1人の美女がいた。
美女は突然現れ、村人達を誘惑し、操り、いつしか村は美女の支配下となっていた。
しかしその正体はクマのように大きな怪猫だった。
その怪猫を退治せんと1人の武士が立ち上がった。
彼は見事、怪猫を一刀両断にし、退治する事ができた。
ところが怪猫は死の間際、こんな事を言い放った。
「我の残りの八つの命。全てこの刀に宿してやる。復讐する者の為に働き、命を奪ってやる」
それから、その武士がどうなったのか誰にも分からない。
ただ1つ言えるのは………
この刀は現在、ある1人の男の手に渡ってしまったという事。
これは復讐の虜となった1人の中年男性の物語である。
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