キミ色に染められて。

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年の差ゆえなのか、物心ついた頃には。 同級生の男の子たちと、 全く違うカッコよさの直くんが近くにいたから。 だから、 子供ながらに直くんに〝恋〟をした............ その気持ちは今も変わっていなくって。 私は、高校生になった今も、直くんに片思い中。 でも、まさか、私の通う高校に。 ............直くんが美術教師として来るなんて。 思ってもみなかったんだ............... 学校では、 『染谷先生』って呼ばなきゃいけないのは、 頭ではちゃんと分かってる。 でも.................. 「直くんは、直くんだからいいの♪」 「いや、良くないし。誤解招くだろ」 私と直くんは学校では仮にも、 〝教師〟と〝生徒〟という関係。 だけど、 私は直くんが好きだから。 他の子よりも、 〝特別〟でいたいから。 頭では『染谷先生』って、 呼ばなきゃいけないのを分かってても。 どうしても、 『直くん』って呼んじゃうの...............
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