Phase 08 Message of Dead

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 ここまでは僕の計画通りだ。  そして、パーティーが紛糾する中、僕は目潰し魔の真犯人の元に踏み寄った。 「元木大、あなたが新庄明美を殺しましたね?」 「なぜ俺だと気づいたんだ」 「この写メールを見てくれ。これは、新庄明美の携帯電話から送られてきた画像だ」 「新庄明美?それは俺が殺した筈では。なぜ死者からメールが送られてくるんだ」 「厳密にはダイイングメッセージと言ったほうがいいかな。現場に残されていた新庄明美の携帯電話を押収した時に、警視庁の刑事の方で調べさせてもらったんだ」 「これが新庄明美の携帯電話か。カメラ付きだな」 「もしかしたら、携帯電話の中に何か証拠が残されているかもしれない。調査を頼むよ」 「戸神君、分かった」  僕は、戸神君から新庄明美の遺品である携帯電話を受け取った。 「まずは指紋だな」  携帯電話に付いていた指紋を取って、科捜研に回す。指紋から犯人を特定できるのはだいたい5時間ぐらいかかってしまう。新庄明美以外の指紋が付いていたら、その人が犯人である可能性は高い。  次に、携帯電話の電源を入れる。  幸いなことに、携帯電話の電源はすぐに入った。  そして、写真のフォルダを見つける。  殆どが幸せな思い出の写真なので、捜査をしているこちらが辛い思いになってしまいそうだ。  そして、殺害当日のファイルを見つけ出した。  写真を見ると、新庄明美の隣に犯人がくっきりと映っている。 「コイツだッ!」   「戸神君、写真を送るからクリスマスパーティーの時に犯人に見せるんだ。目潰し魔の正体は元木大で間違いない。アケミ」  僕は、確かに死者からの写メールを受け取った。  華奢な女性の隣に写っている人相の悪い男性。  それこそが、元木大の正体だった。 「どうして、新庄明美を殺したんだ」 「ヤろうとした時に抵抗してきたからだ」 「それだけの理由で、新庄明美を殺したのかッ!」 「あぁ、そうだ!それが何か悪いのか!」 「君がやったことは立派な犯罪だッ!おまけに屍姦までやったと聞いている。君に着せられた罪を数えるだけでも吐き気がしそうだッ!」 「この俺が、殺人罪と強姦罪の他に何をしたと言うんだ?」 「婦女暴行、窃盗、そして覚醒剤取締法違反だ」 「なぜ俺がヤクをやっているのがバレたんだッ!」
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