反省文(あとがき)

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反省文(あとがき)

 まさか京極夏彦と舞城王太郎を輩出した新人賞で京極夏彦と舞城王太郎のパクリのような私が受賞するとは思いませんでした。  実際『魍魎の匣』で後頭部を殴られて『煙か土か食い物』で金属バットによるホームランを喰らって全身打撲になりました。「いつかメフィスト賞で一発当てたい」それだけ私がメフィスト賞にかける情熱は半端じゃないです。じゃないと講談社の文芸第三出版部をここまで悩ませることにはならないじゃないですか。本当にすみませんでした。(いつもなら11月1日に発表される座談会が令和4年11月18日になってしまったので)  それはともかく出版に先立って動いてくれた講談社文芸第三出版部には感謝せざるを得ません。あざっす。ついでにシングルマザーで私を育ててくれたオカンにも感謝しています。こんなカタチで親孝行出来るとは思っていませんでした。印税の何割かはオカンに寄付します。  今回ゼロ年代初期を舞台に小説を書いた理由は言うまでもなく「平成レトロブーム」の便乗です。程よくインターネットが普及していて程よく不便なこの時代。日本がまだ「一億総中流」と言われていてそんなに格差もない。そんな時代で極貧の少年がいたらどうなるのだろうかと思って書きました。色々と力不足な部分はありましたが、とりあえずメフィスト賞の規定はギリギリ満たすことができました。もちろん、書籍化に先立って講談社に送った原稿よりもかなり加筆されている部分は多いですが、最後まで読んでくれてありがとうございました。  いつかは京極夏彦のような「妖怪小説」にもチャレンジしてみたいと思いますので、今後も応援よろしくお願いします。あと、同人の方で書いている『古谷善太郎シリーズ』も何らかのカタチで商業デビューさせたいと思っていますので、講談社さん、そこをなんとかよろしくお願いします・・・。  ――というあとがきを用意していたにも関わらず案の定落選したのでリサイクルさせたのが本作となります。  やっぱりメフィスト賞を取るのは厳しいという事を改めて実感させられたような気がします。自分の実力不足である事は認めているんですけどね。次回のメフィスト賞応募に際して少し時間をもらえないでしょうか。正直立ち直れません。  それはともかく、拙作を読んでくれてありがとうございました!くれたスターの分だけ次回作の励みになりますので、よろしくお願いします! 令和4年11月18日 NHK杯フィギュアスケート選手権男子シングルショートプログラムを見ながら。 卯月 絢華(うづき あやか)
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