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はるか前にはすでに海を渡り終えた人が
饗宴している姿が見える
手を太陽にかざし踊っている
あと少しで到達する人の背中も輝きはじめ
もう足は宙に浮いているようだ
かれらは勝利の目前にいる
「肩をかしましょうか?」サンダル履きの麗人が声をかけてくる
首を横にふる
これは自分の問題で、自分の人生だから、
違うのかな?
助け合うことで功徳を積む?
麗人のとなりの男は
おまえの肩はおれのもの、とばかりに
鹿のように石の間を跳躍して、麗人を連れ去っていく
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