困惑

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困惑

ジャン『5歳の時に魔法を任意で1つ貰い、16才誕生日にパートナーが決まる……か……』 先生1「ジャン!!聞いてるのかジャン!!」 ジャン「あっ、すいません」 先生1「先日、誕生日をむかえてパートナーの事で悩むのは分かるが期末テストも近いんだ授業に集中しなさい。」 ジャン「先生、1つ良いですか?」 先生1「なんだね」 ジャン「先生はどのようにしてパートナーとであったんですか?」 先生1「ふぅぅ。まぁ君たちの年齢の頃は私もソワソワしてたから、気持ち分からんでもない」 トントンと教科書をまとめる音 先生1「巡り合わせだよ、パートナーは不思議と出会う様になっている、必ずね。」 スバル「必ず!!!麗しきあの人と必ず」 先生1「落ち着かんかスバル!!」 スバル「あっ、つい」 SE笑い声 先生1「はい、静かに!!」 女性生徒「先生!先生の魔法ってチョークの色を自在に変えるですよね?」 ジャン『そうなのか、はじめて知った……』 女性生徒「パートナーさんは、どんな魔法の方なんですか?」 先生1「僕のパートナーはチョークで家を作る魔法だよ」 女性生徒「じゃぁ先生の魔法とパートナーの魔法でカラフルな家を作れるって事ですか?」 先生1「そうだね、そういう使い方もできるね。」 女性生徒「なんだか、素敵ですね」 ジャン『なるほど、組み合わせる事で絶大な効果を発揮する魔法を持っている人がパートナーになるみたいだな、しかしスバルは………』 SEチャイム 先生1「おっと、チャイムがなってしまったか、授業が脱線したので各自175ページから182ページまでを予習しておくように」 学級委員長「起立、礼!!」 SEチャイム スバル「ジャン!今日の帰り寄り道しようぜ」 ジャン「ゲーセンならパスな」 スバル「そんなこと言うなよ」 ジャン「先週行ったばっかりだろ」 スバル「ちぇっ、つまんねぇの」 ジャン「なぁスバル、なぜ俺達は5歳の時に魔法を授かるんだろうな」 スバル「はぁ?そんな事考えたこともねぇよ」 ジャン「1度もか?」 スバル「1度もないね、世の中全員が魔法を1つ授かる、それ以上でもそれ以下でもねぇ、それが当たり前の世界なんだから疑問なんてねぇよ」 ジャン「そうか、変なこと聞いちまったな」 スバル「………わるい」 ジャン「えっ」 スバル「なんでもねぇよ!すまんジャン俺、用事思い出したから帰るわ!」 SE走り出す音 ジャン「えっ、あっ、って行っちまったか」 SE歩く音 ジャン『いくつかの疑問点がある、ひとつは魔法を与えられる人物がいる事、もうひとつは魔法を使った犯罪が起こっていない事、そして最大の疑問はパートナーと必ず出会う法則性。』 ジャン「ダメだ、さっぱり分からない」 けたたましい車の音 ブレーキ音 ドアを開ける大きな音 ジャン「ん?」 スタンガンの音 ジャン「がっ!!!」 ジャン『意識が…………。』 SEトランシーバ 謎の男「被験者1258ジャンで間違いないです。」 SEだんだんと声が小さくなる。 謎の男「スバルくん、よく教えてくれた君には特別に、もうひとつ魔法をさずけよう。」 スバル「ありがとうございます、閣下」 閣下「これからも頼むよスバルくん」 スバル「はっ、仰せのままに」
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